
ファクタリング手数料はいくら?相場・計算方法と費用を抑えるコツ
公開 2025-02-15更新 2026-09-13ファクット編集部
ファクタリング手数料の相場は2社間10〜20%・3社間1〜9%が目安です。手数料と受取額の計算方法、料率が決まる要因、登記費用など諸費用込みの総費用で比べるコツ、消費税・勘定科目まで、掲載213社の実勢データで解説します。
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ファクタリングの手数料は、同じ請求書でも契約方式や売掛先によって大きく動きます。この記事では、相場の目安から手数料と受取額の計算方法、料率が決まる要因、そして費用を抑えるコツまでを、実務の目線で整理します。比較のときに見るべきなのは「手数料率%」ではなく、諸費用を差し引いた後の「受取総額」です。
この記事の要点(先に結論)
- 相場は 2社間10〜20%・3社間1〜9% が目安です。ただし幅が広く、確定値ではありません。
- 受取額は 売掛金額 ×(1 − 手数料率)− 諸費用 で計算します。
- 手数料は「ファクタリング会社が負う回収リスクの大きさ」で決まります(売掛先の信用力・支払期日・取引実績など)。
- 抑えるには ①同条件の相見積もり ②受取総額での比較 ③3社間やオンライン型の活用 が効きます。
- 消費税は非課税、勘定科目は売上債権売却損です。
関連ページ: ファクット手数料指数(相場と見積もり妥当性チェック)
ファクタリング手数料の相場
ファクタリング手数料の相場は、契約方式でおおきく2つに分かれます。まずは目安の帯を押さえたうえで、「なぜ幅があるのか」を理解しておくと、自分の見積もりが高いのか妥当なのかを判断しやすくなります。
2社間と3社間で相場が異なる
手数料の相場は、2社間か3社間かでまったく違います。
| 契約方式 | 手数料の相場(目安) | 特徴 |
|---|---|---|
| 2社間ファクタリング | 10〜20% | 売掛先に通知しない。スピード重視 |
| 3社間ファクタリング | 1〜9% | 売掛先の承諾が必要。手数料が安い |
3社間が安いのは、ファクタリング会社が売掛先から直接お金を受け取るため、回収できないリスクや二重譲渡のリスクが構造的に低いからです。一方の2社間は、利用者がいったん受け取って業者に渡す流れになるため、そのぶんのリスクが手数料に乗ります。両方式の違いはファクタリングの仕組みと2社間・3社間の違いで詳しく比べています。
いちばんの違いは「取引先に通知するかどうか」。通知なしの2者間は手数料が高め、通知ありの3者間は手数料が安くなります。
2者間ファクタリング
取引先に通知なし3者間ファクタリング
取引先に通知あり手数料の目安はファクット掲載各社の集計(2026-05-16時点)。実際の率は売掛先の信用力・金額・審査結果で変わります。
広告の最低料率が適用されるとは限らない
広告や公式サイトでは「手数料1%〜」といった最低料率が目立つ位置に表示されがちです。しかしこの数字は、3社間・売掛先が上場企業・大口といった好条件がそろったときの下限であり、誰にでも適用される値ではありません。
「相場は◯%」という数字も、自分のケースの確定値のように受け取らないでください。同じ2社間でも、売掛先が上場企業なら帯の下のほうに、設立まもない取引先なら上のほうに動きます。相場そのものも市場の状況で少しずつ変わるため、最新の相場感は、掲載213社の公開条件を集計したファクットの手数料指数で確認できます。指数の見方や、自分の見積もりとの照らし方も同じページで解説しています。
ファクタリング手数料と受取額の計算
手数料そのものより大切なのは、「結局いくら手元に入るか(受取額)」です。計算式は次の1本に集約されます。
受け取れる金額 = 売掛金額 ×(1 − 手数料率)− 諸費用
手数料は買取対象額と料率から計算する
手数料の額は、買取対象額(売掛金額)× 手数料率で求めます。たとえば100万円の請求書を手数料10%で売却すると、手数料は10万円です。
金額別・手数料率別に、手数料を引いたあとの金額(諸費用を除く)を並べると次のようになります。
| 売掛金額 | 手数料5% | 手数料10% | 手数料15% |
|---|---|---|---|
| 50万円 | 47.5万円 | 45万円 | 42.5万円 |
| 100万円 | 95万円 | 90万円 | 85万円 |
| 300万円 | 285万円 | 270万円 | 255万円 |
| 500万円 | 475万円 | 450万円 | 425万円 |
500万円クラスでは、手数料が5%違うだけで25万円の差になります。まずは自分の請求書の金額で、料率ごとの手取りをイメージしておきましょう。
登記費用や事務手数料が別途かかる場合もある
表示された手数料率に加えて、業者によっては次のような諸費用が別途かかります。
| 費用項目 | 目安 | 発生する場面 |
|---|---|---|
| 事務手数料 | 0円〜数万円 | 業者による |
| 債権譲渡登記費用 | 1.5万〜3万円 | 2社間で求められやすい |
| 印紙代 | 200円〜数千円 | 契約金額による |
| 振込手数料 | 数百円〜千数百円 | 入金時 |
| 出張費用 | 0円〜数万円 | 対面契約のみ |
これらは手数料率には含まれないことが多いため、「手数料率が低い=安い」とは限りません。次のステップで、諸費用まで引いた受取額を出します。
買取対象額から費用を引いて受取額を出す
手数料を引いた金額から、さらに諸費用を差し引くと、実際に入金される受取額になります。100万円の請求書を手数料10%で売却し、事務手数料と登記費用で合計2万円かかった場合は、次のとおりです。
- 100万円 ×(1 − 0.10)= 90万円
- 90万円 − 2万円(諸費用)= 88万円(受取額)
比較のときに見るべきなのは、この受取額です。「手数料率8%」と「手数料率9%」を並べても、前者に登記費用2万円+事務手数料1万円が乗れば、後者のほうが受取額は大きい、という逆転は珍しくありません。
必要な受取額から買取対象額の目安を逆算する
「◯万円を用意したい」という目標が先にある場合は、逆算で必要な売掛金額の目安を出せます。諸費用を除いた概算は次のとおりです。
必要な売掛金額の目安 = 必要な受取額 ÷(1 − 手数料率)
たとえば手数料10%で90万円を受け取りたいなら、90万円 ÷(1 − 0.10)= 100万円ぶんの請求書が必要になります。諸費用がかかるぶんは、さらに上乗せして考えておくと安全です。金額シミュレーションを公式サイトで公開している会社も多いので、申込前に自分の金額で試算し、複数社を並べるのが確実です。手間を減らしたいなら無料一括見積もりで同条件をまとめて依頼できます。

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ファクタリング手数料が決まる要因
「なぜ自分は15%で、あの会社の事例は5%なのか」。ファクタリングの審査で見られるのは自社の財務ではなく、ファクタリング会社が負う回収リスクの大きさです。要因は実務上、次の3つのグループに整理できます。赤字決算や税金の滞納があっても、売掛先が堅ければ手数料は下がる余地があります。
売掛先の信用力が重視される
最も重視されるのは、売掛金を支払う側(売掛先)の信用力です。ファクタリング会社は「その請求書が本当に支払われるか」を見ているため、売掛先が堅いほど手数料は下がります。
| 売掛先のタイプ | 2社間で当たりやすい帯(目安) |
|---|---|
| 上場企業 / 官公庁 / 大手子会社 | 相場の下のほう |
| 中堅企業 / 業歴の長い取引先 | 相場の中ほど |
| 設立まもない / 個人経営 / 財務が見えにくい | 相場の上のほう |
複数の売掛先と取引しているなら、ファクタリングに出す請求書は「最も信用力の高い売掛先のもの」を選ぶことが、どんな交渉術より効くことがあります。
買取対象額と売掛金の支払期日までの期間も影響する
金額と期間も手数料に効きます。買取対象額が大きいほど料率は下がりやすく、少額の請求書は事務コストの比率が高くなるため割高になりがちです。また、入金予定日(支払期日)までの期間が短いほど、回収までにトラブルが起きる余地が小さく、手数料は安くなりやすくなります。支払いサイトが長い請求書ほど、そのぶんリスクを見込まれると考えておきましょう。
利用者の取引実績や提出書類も判断材料になる
同じ売掛先でも、利用者側の実績や書類の整い方で条件は変わります。2回目以降や継続利用では手数料が下がる余地があり、初回はやや高めに出やすい傾向です。請求書・通帳・契約書がそろい、過去の入金実績を確認できるほど、ファクタリング会社はリスクを低く見積もれるため、手数料も下がりやすくなります。
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ファクタリング手数料を抑える方法
ここからが本題です。手数料を抑える方法は細かく数えれば多くありますが、実務では次の5つを押さえれば十分です。効き方の大きい順に見ていきます。
同じ条件で複数社の見積もりを取る
まずは同じ請求書・同じ条件で、複数社から見積もりを取ることです。ファクタリングは業者間の差が大きく、1社だけで決めると相場より高い手数料に気づけません。売掛金額・売掛先・希望入金日をそろえて依頼すると、条件の違いが正しく比較できます。無料一括見積もりを使えば、同条件のまま複数社へまとめて依頼できます。
総費用・初回の受取額・入金日で比べる
相見積もりで比べるのは、手数料率ではなく受取総額です。前述のとおり、料率が低くても諸費用が乗れば逆転します。あわせて、実際に入金される日も条件に含めて比較しましょう。見積もり依頼時には、口頭でもチャットでも構わないので次の1文を入れておくと、後出しの追加費用をほぼ防げます。
「この金額以外に一切費用は発生しないという理解で良いですか。受取総額をいくらで提示いただけますか」
あわせて確認したいのが、初回に振り込まれる金額です。会社によっては受取総額を一度に全額入金するのではなく、初回にまとまった金額を振り込み、残りを売掛先からの入金後に精算する(留保金を差し引く・後日精算とする)ケースがあります。この場合、初回の入金額は受取総額より少なくなります。「初回にいくら振り込まれるのか」「残りはいつ・どの条件で精算されるのか」を確認し、当座の支払いに間に合う金額が初回に入るかまで見ておきましょう。
これを書面(メールやチャット履歴)に残しておくのがポイントです。手数料の安い会社から比較を始めたい場合は手数料が安いファクタリング会社の比較も使えます。
売掛先の承諾を得られるなら3社間も検討する
相場のところで見たとおり、3社間は2社間より手数料が大きく下がる傾向があります。売掛先に債権譲渡を通知・承諾してもらう必要はありますが、次のようなケースでは3社間が現実的です。
- 売掛先が上場企業・官公庁——債権譲渡通知に慣れており、通知が信用毀損につながりにくい
- 同じ売掛先で繰り返し使う——一度通知が通れば、以降の請求書も3社間をデフォルトにできる
「2社間が当たり前」と決めず、まず3社間が許されるかを自分の状況で判断すると、節約効果が積み上がります。
オンライン完結型も候補に入れる
来店や対面契約が不要なオンライン完結型のファクタリングは、業者側の事務コストが低いぶん、受取総額で有利になりやすい選択肢です。出張費用がかからず、入金までのスピードも速い傾向があります。OLTAやQuQuMoなどが代表例で、少額・スポットの請求書とも相性が良いため、相見積もりの1社として入れておくと比較の幅が広がります。対応業者はオンライン完結で利用できるファクタリング会社の比較から探せます。
利用実績や割引をもとに条件を相談する
継続して利用していると、リピート割引や初回優遇が用意されていることがあります。また、他社から取った受取総額の見積もりは、そのまま交渉材料になります。「他社は◯円でした」と具体的な総額を示すと、業者も具体的に応えやすくなります。率を0.5%下げる交渉に時間をかけるより、まず契約方式と売掛先の選択で大きく動かし、最後に総額で交渉する順番が効率的です。
ファクタリング契約の注意点
手数料の条件が固まっても、契約前に確認すべき点があります。見積もりの数字と契約書の中身がずれていないか、そして契約後の資金繰りまで見通せているかを確かめましょう。
契約書の費用や精算条件を見積もりと照合する
契約書にサインする前に、見積もりで提示された費用と契約書本文が一致しているかを必ず照合します。事務手数料・登記費用などの諸費用が見積もりどおりか、精算条件(いつ・いくら入金され、いくら差し引かれるか)が明確か、そして手数料に消費税が上乗せされていないかを確認してください。ファクタリング手数料は非課税のため、「手数料+消費税」と書かれていたら、その場で理由を確認するのが安全です。
売掛先が支払わない場合の負担を確認する
契約書で必ず確認したいのが、償還請求権の有無です。売掛金が回収できなかったときに利用者が買い戻す「償還請求権付き(ウィズリコース)」の契約は、経済的な実態が「売買」ではなく「貸付」と評価され、貸金業法・利息制限法の対象になり得ます。ノンリコース(償還請求権なし)であることを本文で確認してください。なお、個人の給料を対象にした「給与ファクタリング」は貸金業に該当すると金融庁が注意喚起しており(最高裁 令和5年2月20日決定)、無登録業者の利用は極めて危険です。
手数料を払った後の資金繰りまで確認する
手数料は、将来入るはずのお金を前倒しで受け取るためのコストです。手数料10%・支払いサイト60日なら年率換算で約60%に相当し、継続的に使い続けると資金繰りをかえって圧迫します。1回の受取額だけでなく、「手数料を払った後、次の支払いまで資金が回るか」まで見通したうえで利用しましょう。相場より高いと感じたら、まず手数料指数で今の目安と照らし、それでも気になるときは手数料が高いと感じたときの対処も参考になります。
ファクタリング手数料のよくある質問

Qファクタリング手数料に法律上の上限はありますか?
Qファクタリング手数料に消費税はかかりますか?
Qファクタリング手数料の勘定科目は何ですか?
【まとめ】ファクタリングは総費用と契約条件で選ぶ
- ファクタリング手数料の相場は 2社間10〜20%・3社間1〜9% が目安です。ただし幅が広く、確定値ではありません。最新の相場感は手数料指数で確認できます。
- 受取額は 売掛金額 ×(1 − 手数料率)− 諸費用 で計算します。比較は率ではなく受取総額で見てください。
- 手数料は「ファクタリング会社が負う回収リスクの大きさ」で決まります。売掛先の信用力・支払期日・取引実績が主な要因です。
- 抑えるには、同条件の相見積もりを取り、受取総額と入金日で比べ、3社間やオンライン型も候補に入れるのが効きます。
- 消費税は非課税、勘定科目は売上債権売却損、手数料の法律上の上限はありません(だからこそ比較が必須です)。
迷ったら、まず手数料指数で目安をつかみ、無料一括見積もりで受取総額を2〜3社で比べるのが、いちばん速くて確実です。すでにファクタリングを使っていて見直したい場合は、乗り換え比較ツールで今の会社と他社の条件を並べられます。会社選び全体の進め方は失敗しないファクタリング会社の選び方も参考にしてください。





