ファクタリングおすすめ230社比較|手数料・即日入金で選ぶ|ファクット
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ファクタリング

ファクタリングとは?仕組み・種類・手数料をわかりやすく解説

公開 2026-03-08更新 2026-07-08ろい

ファクタリングとは売掛金を売却して支払期日前に資金化するサービスです。2社間・3社間の仕組み、買取型と保証型の種類、手数料相場、審査基準、利用の流れまで、30社以上使った経営者が実データで解説します。

この記事の執筆者

ろい

ろい

1979年生まれ。東京を拠点に事業を経営。30社以上のファクタリング利用経験を持つ。FP・宅建士・行政書士。

「ファクタリング比較ラボ」主宰。事業者目線で、ファクタリングの活用法や選び方を発信しています。

執筆者プロフィール・編集体制を見る
この記事を読んでほしい方:売掛金(取引先からあとで受け取るお金)はあるのに、銀行の融資が間に合わない・通りにくい——そんな中小企業や個人事業主の方に向けて書いています。「ファクタリングを初めて使う」「前に使ったけれど、あの手数料は高すぎなかったかな…」という方を思い浮かべています。

はじめまして、ろい(1979年生まれ)です。東京で事業をやりながら、創業のころから今まで、30社以上のファクタリング会社を実際に使ってきました。FP・宅建士・行政書士の資格を持っています。創業2年目に銀行から融資を断られた苦い経験がきっかけで、ファクタリングとは長い付き合いです。この記事は、その実体験と、ファクット編集部がまとめた掲載各社の公開データの両方をもとにしています。

ファクタリングの基本イメージ
ファクタリングの基本イメージ

ファクタリングとは

ファクタリングとは、売掛金(請求書)をファクタリング会社に売却して、支払期日より前に資金化するサービスです。 お金を借りるわけではありません。だから返す義務もなく、決算書に借金として載ることもありません。

たとえば100万円の請求書を、手数料10%でファクタリング会社に売ったとします。すると翌日には90万円が振り込まれます。来月末に売掛先(お金を払ってくれる取引先)から入る100万円は、2社間なら自分の口座を通して、3社間なら直接ファクタリング会社へ渡ります。流れはこれだけです。

図:ファクタリングの基本的な流れ(2者間の例)
1

売掛金が発生

取引先(売掛先)に商品・サービスを提供し、請求書を発行します。

2

売掛債権を売却

その請求書(売掛債権)をファクタリング会社に売却を申し込み、審査を受けます。

3

買取代金を受取

手数料を差し引いた代金が入金されます(最短即日)。ここで資金化が完了します。

4

期日に精算

支払期日に取引先から入金された売掛金を、あなたがファクタリング会社へ支払います。

2者間ファクタリングでは、取引先(売掛先)への通知なしで資金化できます。3者間では②の段階で取引先の承諾を得る代わりに、手数料が安くなります。

「借金じゃない」というのは、具体的には次の3つを指しています。

  • 信用情報に載らない(CIC・JICCなどに記録が残りません)
  • 決算書に借金として計上されない(これを「オフバランス」と呼びます)
  • 売掛先が倒産しても、返す義務がない(ノンリコースの場合)
3つ目だけは契約の内容で変わります。「ノンリコース(償還請求権なし)」が正規のファクタリングで、「リコース(あり)」だと実質は貸し付けです。記事の後半の「会社の選び方」で、必ず確認する方法を説明します。
用語メモ
- ノンリコース/償還請求権なし:売掛先が払えなくても、あなたが肩代わり(買い戻し)しなくてよい契約のこと。
- オフバランス:決算書に借金として載らないこと。借入と違って、財務の見え方を悪くしません。
- 債権譲渡登記:売掛債権を譲り渡した事実を法務局に登記する手続き。2社間で求められることがあり、費用がかかります。

法律のうえでは、ファクタリングは民法の債権譲渡(第466条)と売買(第555条)にもとづく取引で、金融庁も「事業者の資金調達の一手段」と位置づけています(出典:金融庁)。

ファクタリングの仕組み:2社間と3社間

ファクタリングの仕組みは、契約に関わる会社の数で 「2社間」と「3社間」 の2つに分かれます。どちらを選ぶかで手数料が約2倍動くので、仕組みの違いはここだけ最初に押さえてください。

図:2者間ファクタリングと3者間ファクタリングの違い

いちばんの違いは「取引先に通知するかどうか」。通知なしの2者間は手数料が高め、通知ありの3者間は手数料が安くなります。

2者間ファクタリング

取引先に通知なし
当事者あなた+ファクタリング会社
手数料の目安約11.1%(やや高め)
取引先への影響知られない
入金スピード最短即日

3者間ファクタリング

取引先に通知あり
当事者あなた+取引先+ファクタリング会社
手数料の目安約5.3%(安い)
取引先への影響承諾が必要
入金スピードやや時間がかかる

手数料の目安はファクット掲載各社の集計(2026-05-16時点)。実際の率は売掛先の信用力・金額・審査結果で変わります。

2社間ファクタリングの仕組み

自社とファクタリング会社の2社だけで完結する方式です。売掛先には通知されません。売掛先からの入金はいったん自社の口座に入り、それをファクタリング会社へ渡します。

3社間ファクタリングの仕組み

売掛先の承諾を得て、自社・売掛先・ファクタリング会社の3社で行う方式です。支払期日には、売掛先がファクタリング会社へ直接支払います。

  • 手数料が安い(ファクット指数 約5.3%
  • ファクタリング会社の回収リスクが低いぶん、審査も通りやすい
  • そのかわり売掛先に知られる
  • 承諾の手続きに1〜2週間かかる

どちらを選ぶ?:判断は1つの問いで決まる

「今回出す請求書の売掛先に、ファクタリングを使うことを伝えられますか?」
  • 伝えられる(売掛先が上場企業・官公庁・大手の子会社など、通知に抵抗がない相手)→ 3社間で5.3%あたりを狙えます。ただし承諾に1〜2週間かかります。
  • 伝えられない(取引に響きそう・急いでいる・説明している余裕がない)→ 2社間で11.1%あたり。こちらは最短即日です。
「3社間のほうが安いから、無理してでも通知する」——これはおすすめしません。取引先を1社失うコストは、手数料の差(500万円の請求書で30万円ほど)の何倍にもなりえます。逆に、気軽に伝えられる相手なら、3社間で半分近くまで下がることもあります。
ろい

ろい

ここは誤解が多いところ。「安いから3社間」ではなく、売掛先に伝えられるかで決めてください。無理な通知で取引先を失うと、手数料の差より高くつきます。

ファクタリングの種類:買取型と保証型

ファクタリングは、大きく 「買取型」と「保証型」 の2つに分かれます。

  • 買取型:売掛金を売却して、期日前に資金化する型。世の中で「ファクタリング」と呼ばれるものの大半はこちらです。
  • 保証型:資金化はせず、売掛金が回収不能になったときに保証してもらう型。取引先の倒産に備える保険のような使い方をします。
買取型のなかにも、対象となる債権によっていくつかの種類があります。入門の段階では、次の5つだけ知っておけば大丈夫です。
種類どんなもの手数料の目安
2社間ファクタリング売掛先に通知せず、自社と業者の2社で完結。スピード重視指数 約11.1%
3社間ファクタリング売掛先の承諾を得て行う。安いが承諾に時間がかかる指数 約5.3%
医療ファクタリング診療報酬・介護報酬が対象。売掛先が公的機関なので格安0.5〜3%
注文書ファクタリング請求書になる前の「受注段階」で資金化。対応会社は限られる会社による
保証ファクタリング資金化ではなく、売掛金の未回収リスクを保証してもらう型保証料型
このうち、この記事で扱う中心は上の2つ(2社間・3社間の買取型)です。注文書ファクタリングは注文書ファクタリング完全ガイドで詳しく解説しています。なお「給与ファクタリング」という名前のサービスは、この表のどれとも別物で、手を出してはいけないものです(記事の後半で説明します)。

医療ファクタリングだけは相場が別

医療・介護のファクタリングは、コストの構造がまるで違います

指標一般のファクタリング医療ファクタリング
売掛先民間企業国保連・支払基金(公的機関)
手数料の目安約11.1% / 5.3%0.5〜3%
未回収リスクあるほぼゼロ
500万円の請求書を売るとき、医療なら手数料は7.5万円くらい(指数1.5%で計算)、一般の2社間なら55.5万円くらい(指数11.1%で計算)。その差は 約48万円にもなりえます。病院・クリニック・調剤薬局・介護事業所を経営している方は、医療・介護ファクタリングの解説をご覧ください。

ファクタリングと銀行融資の違い

「借りる」のではなく「売る」——この性質の違いは、比較表にするとはっきりします。

項目ファクタリング銀行融資
取引の性質売掛金の売買借入
審査で見るもの売掛先の信用力自社の信用力
資金化スピード最短即日〜3営業日2週間〜2ヶ月
コスト手数料 2社間 約11.1% / 3社間 約5.3%(ファクット指数・1回ごと)年利 1〜3%(継続)
借金として計上されないされる
信用情報影響なし記録される
返す義務なし(ノンリコース)あり
いちばんの違いは「審査で見るものが違う」ことです。自社が赤字でも、売掛先が上場企業や官公庁なら通ることがある——これが、銀行に断られた経営者にとってファクタリングが選択肢になる理由です。そのかわり、コストは融資より高くなります。安いから良い・高いから悪い、という単純な話ではありません。「そもそも間に合うのか」「そもそも借りられるのか」を先に切り分けてから、コストを当てはめます。この順番が大事です。
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監修者 ろい監修者 ろいFP・宅地建物取引士・行政書士
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ファクタリング手数料の相場:掲載各社の実勢データ

「相場は5〜20%くらい」という大ざっぱな幅だけでは、実際の判断には使えません。ファクットでは掲載各社が公開している条件を集計しているので、この記事の数字もそれを土台にしています。下の表は、集計した時点(2026-05-16)の259社 をもとにした、その時点で固定した数字です。最新の掲載社数や指数は手数料指数のページで確認できます。

指標値(2026-05-16時点・母数259社)
集計対象259社
2社間ファクタリング 指数11.1%
3社間ファクタリング 指数5.3%
公表手数料 下限の中央値3%
公表手数料 上限の中央値15%
手数料レンジを明示している社の割合82%
金額シミュレーションを公開している社の割合99%
最短即日〜翌日入金に対応掲載社の約8割(約84%)
個人事業主に対応ほぼ全社が対応
オンライン完結に対応大半が対応
医療ファクタリング指数0.5〜3%
出典:ファクット掲載各社の公開条件をもとに編集部が集計(2026-05-16 時点・母数259社)。手数料の指数・中央値は各社が公表する条件値にもとづく目安で、実際の手数料は売掛先の信用力・調達額・審査結果によって変わります。最新値は手数料指数をご覧ください。

手数料は「売掛先の信用力」で大きく動く

同じ自社・同じ業者でも、売掛先の信用力しだいで手数料は大きく動きます

売掛先2社間で当たりやすい帯(目安)
上場企業 / 官公庁 / 大手の子会社3〜8%
中堅企業 / 業歴10年超8〜12%(目安どおり)
設立3年未満 / 個人経営 / 財務が見えにくい12〜18%
取引先が何社かある方は、「いちばん信用力の高い売掛先の請求書を選ぶ」だけで、手数料を下半分に寄せやすくなります。500万円の中小企業向け請求書を1枚出すより、300万円の上場企業向け請求書を2枚出したほうが、手数料の合計が安くなることもあるんです。
ろい

ろい

金額の大きい請求書より、信用力の高い売掛先の請求書を選ぶ。地味ですが、私が30社で学んだいちばん効いた節約術です。

手数料のほかにかかる費用

ファクタリング会社は「手数料は〇%です」と率で提示してきますが、実際に手元に残る金額(受取総額)には、次のような費用が乗ることがあります。

費用項目相場感かかる場面
事務手数料0円〜数万円業者による
債権譲渡登記費用1.5万〜3万円2社間で求められやすい
印紙代200円〜数千円契約金額による
振込手数料数百円〜千数百円入金のとき
だから見積もりを依頼するときは、率ではなく受取総額で比べてください。掲載各社の 約99%が金額シミュレーションを公開しています(2026-05-16時点の集計)。そして依頼時に、この一文を必ず添えます。
「この金額のほかに、いっさい費用は発生しないという理解で大丈夫ですか。受取総額はいくらで提示いただけますか」

これをメールなどの文章で残しておくだけで、あとからの追加費用はほぼ防げます。

ファクタリングの審査基準:見られるのは自社より売掛先

ファクタリングにも審査はあります。ただし銀行融資とは見るところが違って、中心になるのは自社の財務ではなく「売掛先の信用力」です。ファクタリング会社にとっての貸し倒れリスクは「売掛先が払うかどうか」だからです。

審査でおもに見られるのは、次の4点です。

  • 売掛先の信用力——上場企業・官公庁・業歴の長い会社ほど有利
  • 入金実績——その売掛先から過去に予定どおり入金されているか(通帳で確認されます)
  • 請求書の実在性——架空・水増しでないか。二重譲渡(同じ請求書を複数社に売る行為)は犯罪です
  • 利用者本人の信頼性——本人確認と、面談やヒアリングでの受け答え
  • だから、自社が赤字でも、税金を滞納していても、審査に通る可能性はあります。実際の通り方と対策は、それぞれ専用の記事にまとめています。

    ファクタリングのメリット

    よく挙げられるメリットを、実際に使ってきた立場から補足つきで並べます。

    • 最短即日で資金化できる:銀行融資の2週間〜2ヶ月に対して、2社間なら当日もありえます
    • 赤字・税金滞納中でも使える可能性がある:審査の中心が売掛先だからです
    • 借金にならない:信用情報に載らず、決算書もオフバランス。今後の融資審査に響きません
    • 担保・保証人がいらない:売掛金そのものが取引の対象だからです

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    ファクタリングのデメリット

    デメリットも同じく、実務目線の補足つきです。

    • 手数料が融資の金利より高い:2社間 約11.1%は、年利換算すると相当な水準です
    • 売掛金の金額までしか調達できない:請求書がなければ使えません
    • 3社間は売掛先に知られる:取引関係への影響を考える必要があります
    • 悪質業者が紛れている:見分け方を後述します
    どれも事実です。ただ、この一覧を覚えるより、「使わないほうがいい場面」を先に決めておくほうがずっと実用的です。
    ろい

    ろい

    メリットより先に、使わない場面を決めておくのがコツです。ファクタリングは「困ったときの一手」。常用する道具ではありません。

    ファクタリングを使わないほうがいい3つの場面

  • 利益率の低い事業で、毎月使う:2社間の手数料は約11.1%。利益率5%の商売で毎月使ったら、利益が残りません。月1回〜年に数回の、急ぎのつなぎとして使うのが合理的です。
  • そもそも売掛金が立たないビジネス:飲食・小売・現金回収が中心の事業では、売る対象がありません。別の手段(日本政策金融公庫、補助金、前受金の活用など)を当たりましょう。
  • 数千万〜億単位を、何年もかけて調達したい:ファクタリングは売掛金の範囲が上限で、性質も短期です。中長期の大きな資金は銀行融資が王道です。
  • ファクタリングを利用する流れ:申込から入金までの5ステップ

    実際の手続きはシンプルです。多くの会社で、流れは次の5ステップです。

  • 見積もり・申込——オンラインまたは電話で。複数社に同じ条件で依頼するのがコツ
  • 書類の提出——下の必要書類をそろえて送る(オンライン完結の会社ならアップロードだけ)
  • 審査——見られるのは自社の財務より売掛先の信用力。最短で当日中に結果が出る会社もあります
  • 契約締結——ここでノンリコース(償還請求権なし)を契約書本文で必ず確認
  • 入金——2社間なら最短即日〜数日。3社間は売掛先の承諾後の入金になります
  • ファクタリングの必要書類

    一般的に求められるのは、次の3点が基本です。

    • 売却する売掛金の請求書
    • 入金実績のわかる通帳のコピー(直近数ヶ月分)
    • 代表者の本人確認書類
    会社によっては、決算書(個人事業主なら確定申告書)や売掛先との基本契約書を求められることもあります。書類を少なくすませたい方は必要書類が少ない会社の比較から候補を探せます。

    ファクタリング会社の選び方:4つを決めたら、あとは選ぶだけ

    会社選びで見るのは、①手数料(手取りで比べる)②入金スピード ③契約方式 ④自分の条件 ⑤安全かの5つ。最初の入り口になるのが、「手数料の幅をきちんと公開していて、金額のシミュレーションも試せるか(=条件を事前に出してくれるか)」です。ここを満たす会社にしぼって、少なくとも3社で手取りを比べれば、初めてでも判断を誤りにくくなります。まずは条件別のランキングから候補を眺めてみてください。

    申込前に決めておく4つのチェックリスト

    30社以上使ってきて、最初の一社目で結果を分けるのは覚えた知識の量ではありませんでした。本当に効くのは、申し込む前に決めておく4つの数字と選択です。

    • [ ] 契約方式:2社間 / 3社間(売掛先に伝えられるかで決める)
    • [ ] 出す請求書:いちばん信用力の高い売掛先の(金額)円
    • [ ] 受取総額の下限:(金額)円(これを下回ったら使わない)
    • [ ] ノンリコース確認:契約書本文の「償還請求権」の項を必ず読む
    4つ目の確認のしかたは簡単です。契約書を「償還」「買戻」「リコース」で検索するだけ。数分で終わります。「償還請求権なし」の条項があれば正規のファクタリング。「あり」と書いてあれば実質的な貸し付けで、貸金業の登録がない業者がやれば法律違反になる可能性があります。口頭の「リスクはこちらが負いますよ」は当てにしないでください。
    ろい

    ろい

    最初から全部を覚えようとしなくて大丈夫です。まずはこの4つだけ。ここを先に決めておくと、あとは業者の提示を見分けるだけになります。私も毎回これだけやっています。

    悪質業者を見分ける3つのサイン

    次の3つのどれかに当てはまる業者は、その場で候補から外してください。

    • 契約書を渡さない・控えをくれない——正規の業者で契約書がないことはありえません。
    • 手数料に消費税を上乗せしてくる——ファクタリングは非課税取引です。上乗せは制度の誤りか悪質です。
    • 「審査なし・誰でもOK」をうたう——審査(売掛先の確認)をしないのは、売買の形を借りた貸し付けの疑いがあります。
    すでに怪しい業者と契約してしまった場合の抜け方は、悪質・違法業者からの安全な乗り換え方にまとめています。

    ファクタリングに関わる2026年の制度動向:手形見直しと取適法

    知っておきたい制度の動きが2つあります。どちらも国レベルの動きで、ファクタリングが「裏ワザ」ではなく、政策の大きな流れの中にある手段だと分かります。

    改正下請法(取適法、2026年1月施行)

    下請法を改正・改称した「中小受託取引適正化法(取適法)」が2026年1月に施行され、手形などによる支払いの見直しが進んでいます。発注する側に支払いサイトの短縮が求められる流れで、下請けの企業にとっては資金繰りの改善につながります(出典:公正取引委員会・中小企業庁)。

    約束手形の段階的な廃止に向けた動き

    政府は約束手形をやめていく方針を示していて、手形割引の代わりとして、ファクタリングや電子記録債権(でんさい)への移行が進んでいます(出典:中小企業庁「約束手形の支払サイト短縮・利用廃止に向けた取組」)。

    給与ファクタリングは別物:違法性が問題、絶対に手を出さないで

    最後にもうひとつだけ。給与ファクタリング(個人のお給料を買い取るサービス)は、この記事で扱っている会社どうしのファクタリングとはまったくの別物で、違法性が問題になっています。

    • 金融庁は2020年に、給与ファクタリングは貸金業にあたりうるとして注意を呼びかけました。
    • 最高裁判所は2023年(令和5年2月)に、給与ファクタリングは貸金業法・出資法でいう「貸付け」にあたると判断しました。
    実質の年利が数百〜数千%になるケースもあります。検索で「ファクタリング」と入れると、給与ファクタリングや無登録の業者の広告が混ざることがあるので、混同しないようにしてください(出典:金融庁・最高裁判所)。
    金融庁・警察庁等による注意喚起チラシ
    金融庁・警察庁等による注意喚起チラシ
    出典・参考

    本記事は、公的機関の公表情報と、ファクット編集部による掲載各社の集計データにもとづいています。

    ---
    この記事の根拠と更新について:この記事は、執筆者ろいの実体験(30社以上の利用)と、ファクット編集部が掲載各社の公開条件を集計したデータ(2026-05-16時点・母数259社)にもとづいています。手数料や対応条件は、各社の都合や市況で変わります。契約の前には、必ず各社の最新情報と契約書の原本をご確認ください。この記事は情報提供を目的としたもので、特定の業者の利用をすすめるものではありません。最終更新:2026-07-07。

    よくある質問

    Qファクタリングとは何ですか?
    ファクタリングとは、売掛金(取引先からあとで受け取るお金=請求書)をファクタリング会社に売却して、支払期日より前に資金化するサービスです。融資(借入)ではなく債権の売買なので、返済義務はなく、信用情報にも記録されません。手数料を差し引いた金額が、最短即日で振り込まれます。
    Q2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの違いは何ですか?
    違いは「売掛先に知らせるかどうか」です。2社間は売掛先に通知せず自社とファクタリング会社の2社だけで完結し、最短即日で資金化できますが手数料は高め(ファクット指数 約11.1%)。3社間は売掛先の承諾を得て行うため手数料が安い(約5.3%)代わりに、承諾まで1〜2週間かかります。売掛先に伝えられるかどうかで選ぶのが基本です。
    Qファクタリングは借金や闇金とは違うのですか?
    はい、まったくの別物です。正規のファクタリングは売掛金を「売る」取引で、お金を借りるわけではありません。だから信用情報にも残らず、決算書に借金として載ることもありません。一方で「給与ファクタリング」(個人のお給料を買い取るサービス)は、2023年に最高裁が「貸金にあたる」と判断した別のもので、会社どうしのファクタリングとは切り分けて考えてください(出典:金融庁・最高裁判所)。
    Q手数料の相場はどれくらいですか?
    ファクット掲載259社の集計(2026-05-16時点)では、手数料の目安は2社間で約11.1%、3社間で約5.3%、公表手数料の下限の中央値は3%でした。実際の率は売掛先の信用力・金額・審査結果で変わるので、申し込む前に各社のシミュレーションで「手元に残る金額」を試算して比べるのがおすすめです。
    Q赤字や創業まもない事業でもファクタリングは使えますか?
    使える可能性は十分にあります。審査で見られるのは、自社の財務よりも「売掛先(請求先)の信用力」だからです。売掛先が上場企業や官公庁なら、自社が赤字でも通りやすい傾向があります。ただし手数料や諸費用は事業ごとに違い、利益率の低い商売で毎月使うと資金繰りをかえって苦しめます。急ぎのつなぎとして使うのが、いちばん理にかなっています。
    Qファクタリングを使わないほうがいいのはどんな場面ですか?
    ①利益率の低い事業で毎月のように使う②そもそも月末締めの売掛金が立たない事業(現金商売など)③数千万〜億単位を何年もかけて調達したい、の3つは向いていません。①は手数料が利益を食べてしまい、②は売る対象がなく、③は銀行融資のほうが王道です。ファクタリングは短期のつなぎ・補助の手段、と位置づけておくと安心です。
    Qファクタリングは即日で入金されますか?
    多くの会社が最短即日入金に対応しています。ファクットの集計(2026-05-16時点)では、掲載社の約8割が最短即日〜翌日入金に対応していました。ただし実際に即日で入金されるかは、申込の時間帯・書類の準備状況・審査結果によって変わります。急ぎの場合は、午前中に必要書類をそろえて申し込むのがコツです。
    Qファクタリングの必要書類は何ですか?
    一般的には、①売却する売掛金の請求書②入金実績のわかる通帳のコピー(直近数ヶ月分)③代表者の本人確認書類、の3点が基本です。会社によっては決算書や確定申告書、売掛先との基本契約書を求められることもあります。書類が少ない会社を選びたい場合は、必要書類が少ない会社の比較ページで絞り込めます。

    まとめ:4つを書き留めて、1社目へ

    ここまで読んだら、次の4つを紙かメモに書き留めてみてください。これがそろった状態で1社目に問い合わせれば、もう「入門」は卒業です。

    • [ ] 契約方式:2社間 / 3社間
    • [ ] 出す請求書:(売掛先名)の(金額)円
    • [ ] 受取総額の下限:(金額)円(これを下回ったら使わない)
    • [ ] ノンリコース確認:契約書本文の「償還請求権」の項を必ず読む
    少なくとも3社の見積もりを並べたら、手取りがいちばん大きい会社で進めます。それだけで、初めての利用でありがちな失敗の大半は避けられます。
    ろい

    ろい

    あとは1社目に問い合わせるだけ。この4つをメモに書いて、複数社の見積もりを並べれば大丈夫です。応援しています。

    30社使ってきて、いちばんお伝えしたいのは、「ファクタリングは知識の量ではなく、申し込む前に決めた数字の正確さで結果が決まる」ということです。この4つを毎回そろえるだけで、積み重なる差は数十万〜数百万円という大きさになります。

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    この状況でファクタリングを使うべきケース/使わない方がいいケース

    ファクタリングは「売掛金を期日前に現金化する」手段です。資金繰りの 課題すべてに最適なわけではないため、向くケース・向かないケースを 整理しておきましょう。

    使うべきケース
    • 売掛金はあるが入金待ちで、一時的に資金が不足している
    • 銀行融資が間に合わない/審査に時間をかけられない
    • 担保・保証人を用意できない、決算内容に不安がある
    • 短期・単発の資金需要で、回収後に解消する見込みがある
    使わない方がいいケース
    • 慢性的な赤字・恒常的な資金不足(手数料負担で資金繰りが さらに悪化し、多重債務に陥るおそれ)
    • 低金利の融資・公的支援が間に合う、または併用すべき状況
    • そもそも売掛金がない、将来債権頼みでの利用
    • 手数料の水準やレンジを開示しない事業者しか選択肢がない

    ※ 金融庁も、高額な手数料のファクタリングは資金繰りの悪化・多重債務に つながるおそれがあると注意喚起しています。手数料は売掛先の信用力・ 金額・期日・契約形態等で変動します。利用前に複数社の条件を比較し、 本当に必要かを見極めてください。

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    全体像を掴んだら、次は「あなたの状況」で会社を比較しましょう。手数料・入金スピード・対応条件は会社ごとに大きく異なります。すぐ一括見積もりに進む前に、条件・業種ごとのランキングで相場感を掴むのが失敗しないコツです。

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