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ファクタリングの審査とは?審査基準・落ちる理由・通過のコツを解説

公開 2026-07-07更新 2026-08-24ろい

ファクタリングの審査で見られるのは自社の財務より「売掛先の信用力」です。審査基準4項目、落ちやすい6つのケース、通過率を上げる5つのコツを、30社以上使った経営者が実体験で解説。赤字・税金滞納中でも通る理由がわかります。

この記事の執筆者

ろい

ろい

1979年生まれ。東京を拠点に事業を経営。30社以上のファクタリング利用経験を持つ。FP・宅建士・行政書士。

「ファクタリング比較ラボ」主宰。事業者目線で、ファクタリングの活用法や選び方を発信しています。

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この記事を読んでほしい方:「ファクタリングにも審査があるらしいけど、うちみたいな赤字の会社でも通るの?」——そんな不安を持っている中小企業・個人事業主の方へ。審査で何を見られ、何をすれば通りやすくなるのかを、実際に30社以上の審査を受けてきた立場から説明します。

ろいです。結論から言うと、ファクタリングの審査は銀行融資の審査とは見ているものが違います。銀行があなたの会社を審査するのに対して、ファクタリング会社が審査するのは、主にあなたの売掛先です。ここを理解すると、「どの請求書を出すか」で審査の結果も手数料も変えられるようになります。

ファクタリングの審査とは:融資審査との違い

ファクタリング会社の儲けと損は、こういう構造です。

  • 儲け:買い取った売掛金の手数料
  • 損:売掛先が期日どおりに払わなかったとき

つまりファクタリング会社にとってのリスクは「あなたが返せるか」ではなく「売掛先が払うか」。だから審査の主役は売掛先になります。

項目ファクタリングの審査銀行融資の審査
審査の中心売掛先の信用力自社の信用力・財務
決算書の位置づけ参考資料最重要資料
赤字・税金滞納通る可能性あり原則むずかしい
審査期間最短当日2週間〜2ヶ月
信用情報の照会原則なしあり

審査で見られる4つのポイント

30社以上の審査を受けてきて、聞かれること・確認されることはほぼ次の4つに集約されます。

1. 売掛先の信用力(最重要)

売掛先の規模・業歴・業種・支払い実績。上場企業・官公庁・大手の子会社なら最強です。審査に通りやすいだけでなく、手数料も下がります。

売掛先審査の通りやすさと手数料(2社間の目安)
上場企業 / 官公庁通りやすい・3〜8%
中堅企業 / 業歴10年超標準・8〜12%
設立3年未満 / 個人経営慎重審査・12〜18%

2. 入金実績(通帳で確認される)

その売掛先から、過去に予定どおり入金されてきたか。だから通帳のコピー(直近数ヶ月分)が必須書類なんです。初回取引の売掛先より、毎月入金実績のある売掛先のほうが圧倒的に通りやすくなります。

3. 請求書の実在性

架空請求・水増し請求でないか。請求書と通帳、基本契約書の整合性がチェックされます。なお、同じ請求書を複数社に売る「二重譲渡」は詐欺罪・横領罪に問われうる犯罪です。相見積もりは問題ありませんが、契約は1社だけです。

4. ファクタリング審査での利用者本人の信頼性

本人確認書類と、ヒアリングでの受け答え。資金使途や事業の状況について、聞かれたことに正直に答えられるか。ここで話を盛ったり隠したりすると、書類との矛盾が出て逆効果になります。

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監修者 ろい監修者 ろいFP・宅地建物取引士・行政書士

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審査に落ちやすい6つのケース

  • 売掛先の信用力が弱い——設立まもない会社、個人事業主向けの債権など
  • 売掛先が個人(消費者)——事業者向け債権しか扱えない会社がほとんどです
  • 支払期日まで長すぎる——サイトが60日を超えると、その間のリスクを嫌がられます
  • 入金実績がない——初回取引の売掛先の請求書は評価がむずかしい
  • 書類の不備・矛盾——請求書と通帳の金額が合わない、など
  • 二重譲渡の疑い——債権譲渡登記を確認され、既に譲渡済みだと即アウトです

逆に言えば、自社の赤字・債務超過・税金滞納は、それ自体では致命傷になりません。実際の通し方はそれぞれ専用記事にまとめています。

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審査の通過率を上げる5つのコツ

  1. いちばん信用力の高い売掛先の請求書を選ぶ——これだけで通過率も手数料も変わります。金額の大きさより信用力です
  2. 入金実績のある売掛先を優先する——通帳に履歴が残っている取引先の請求書を出す
  3. 書類を先にそろえてから申し込む——請求書・通帳・本人確認の3点。審査の止まる原因の大半は書類待ちです
  4. 午前中に申し込む——即日入金を狙うなら、審査→契約→振込を営業時間内に収める必要があります
  5. 正直に答える——資金使途や税金の状況は、隠すより先に言うほうが通ります。矛盾がいちばん嫌われます
ろい

ろい

私が毎回やっているのは1と3だけです。「どの請求書を出すか」を選び、書類を全部そろえてから申し込む。これだけで審査で困ったことは、ほとんどありません。

「審査なし」をうたう業者には近づかない

審査は面倒に見えて、実は正規業者の証明です。売掛先の確認をせずにお金を出すのは、売買ではなく貸付——それも貸金業登録のない違法な貸付(偽装ファクタリング)の疑いが濃くなります。金融庁も「ファクタリングを装った高金利の貸付け」への注意喚起を出しています(出典:金融庁)。

「審査なし・誰でも通る・即現金」をうたう業者は、審査に不安があるときほど魅力的に見えます。でも、そこで契約すると償還請求権付きの実質借金を背負わされるのが典型パターンです。審査に落ちたら、業者を変えるか、請求書を変える。この2つが正攻法です。

よくある質問

Qファクタリングの審査では何を見られますか?

中心は「売掛先の信用力」です。ファクタリング会社にとってのリスクは売掛先が期日どおり払うかどうかなので、売掛先の規模・業歴・支払い実績が最重要になります。あわせて、過去の入金実績(通帳)、請求書の実在性、利用者本人の信頼性が確認されます。

Q自社が赤字でもファクタリングの審査に通りますか?

通る可能性は十分あります。審査の中心は自社の財務ではなく売掛先の信用力だからです。売掛先が上場企業や官公庁であれば、自社が赤字決算・創業まもない状態でも通ることがあります。ただし手数料は審査結果によって変わります。

Qファクタリングの審査にかかる時間はどれくらいですか?

オンライン完結型の2社間ファクタリングなら、最短で申込当日に結果が出ます。ファクットの集計(2026-05-16時点)では掲載社の約8割が最短即日〜翌日入金に対応しており、審査自体は数十分〜数時間で終わる会社もあります。3社間は売掛先の承諾手続きがあるため1〜2週間が目安です。

Q「審査なし」のファクタリング会社は利用してもいいですか?

利用しないでください。売掛先の確認(審査)をしないのは、売買の形を借りた貸し付けの疑いがあります。金融庁も、ファクタリングを装った違法な貸付(偽装ファクタリング)への注意喚起を出しています。審査があることは、正規の業者であることの証拠です。

まとめ:審査対策は「請求書選び」が9割

  • ファクタリングの審査の中心は、自社ではなく売掛先の信用力
  • 見られるのは4点:売掛先の信用力・入金実績・請求書の実在性・本人の信頼性
  • 赤字・税金滞納は致命傷にならない。どの請求書を出すかで結果が変わります
  • 「審査なし」業者は違法貸付の疑い。審査があることを歓迎してください

審査の前提となる仕組み全体はファクタリング入門ガイドで、提出書類の詳細は必要書類一覧で確認できます。

この記事の根拠と更新について:この記事は、執筆者ろいの実体験(30社以上の利用)と、ファクット編集部が掲載各社の公開条件を集計したデータ(2026-05-16時点・母数221社)にもとづいています。審査基準は各社ごとに異なります。契約の前には、必ず各社の最新情報をご確認ください。最終更新:2026-07-07。

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この状況でファクタリングを使うべきケース/使わない方がいいケース

ファクタリングは「売掛金を期日前に現金化する」手段です。資金繰りの 課題すべてに最適なわけではないため、向くケース・向かないケースを 整理しておきましょう。

使うべきケース
  • 売掛金はあるが入金待ちで、一時的に資金が不足している
  • 銀行融資が間に合わない/審査に時間をかけられない
  • 担保・保証人を用意できない、決算内容に不安がある
  • 短期・単発の資金需要で、回収後に解消する見込みがある
使わない方がいいケース
  • 慢性的な赤字・恒常的な資金不足(手数料負担で資金繰りが さらに悪化し、多重債務に陥るおそれ)
  • 低金利の融資・公的支援が間に合う、または併用すべき状況
  • そもそも売掛金がない、将来債権頼みでの利用
  • 手数料の水準やレンジを開示しない事業者しか選択肢がない

※ 金融庁も、高額な手数料のファクタリングは資金繰りの悪化・多重債務に つながるおそれがあると注意喚起しています。手数料は売掛先の信用力・ 金額・期日・契約形態等で変動します。利用前に複数社の条件を比較し、 本当に必要かを見極めてください。

次のステップ

ファクタリングは会社ごとに手数料・入金スピード・対応条件が大きく異なります。 記事の内容を踏まえて、実際に会社を比較し、自分の状況に合う1社を見つけましょう。

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