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ファクタリング

3社間ファクタリングとは?手数料が安い理由と流れ・デメリットを解説

公開 2026-07-07更新 2026-08-24ろい

3社間ファクタリングとは、売掛先の承諾を得て行うファクタリングです。手数料は約5.3%(ファクット指数)と2社間の半分以下。安さの理由、承諾の取り方と伝え方の文例、デメリットまで、30社以上使った経営者が実勢データで解説します。

この記事の執筆者

ろい

ろい

1979年生まれ。東京を拠点に事業を経営。30社以上のファクタリング利用経験を持つ。FP・宅建士・行政書士。

「ファクタリング比較ラボ」主宰。事業者目線で、ファクタリングの活用法や選び方を発信しています。

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この記事を読んでほしい方:「手数料をとにかく抑えたい。売掛先に伝えることには抵抗がない」——その条件がそろうなら、3社間ファクタリングは2社間の半分以下のコストで使えます。安さの理由と、実務でいちばん悩む「売掛先への伝え方」まで説明します。

ろいです。3社間ファクタリングの手数料はファクット指数で約5.3%。2社間(約11.1%)の半分以下です。500万円の請求書なら、差はおよそ29万円。この差を取りにいけるかどうかは、たった1つ——売掛先に承諾を求められるかにかかっています。

3社間ファクタリングとは

3社間ファクタリングとは、自社(利用者)・売掛先・ファクタリング会社の3社で行う売掛金の売却取引です。 売掛先に債権譲渡を通知し、承諾を得たうえで契約します。

流れはこうです。

  1. 自社がファクタリング会社に申込・審査
  2. 売掛先に債権譲渡を通知し、承諾を得る(ここが2社間との違い)
  3. 手数料を引いた金額が自社に入金される
  4. 支払期日に、売掛先がファクタリング会社へ直接支払う
図:2者間ファクタリングと3者間ファクタリングの違い

いちばんの違いは「取引先に通知するかどうか」。通知なしの2者間は手数料が高め、通知ありの3者間は手数料が安くなります。

2者間ファクタリング

取引先に通知なし
当事者あなた+ファクタリング会社
手数料の目安約11.1%(やや高め)
取引先への影響知られない
入金スピード最短即日

3者間ファクタリング

取引先に通知あり
当事者あなた+取引先+ファクタリング会社
手数料の目安約5.3%(安い)
取引先への影響承諾が必要
入金スピードやや時間がかかる

手数料の目安はファクット掲載各社の集計(2026-05-16時点)。実際の率は売掛先の信用力・金額・審査結果で変わります。

2社間と違って、売掛金の回収に自社が関与しません。入金の受け渡しの手間もなければ、使い込みのリスクも構造上ありえない——この「きれいさ」が3社間の特徴です。

手数料が安い理由:リスクの低さがそのまま価格に出る

ファクット掲載239社の集計(2026-05-16時点)で、3社間の指数は約5.3%。2社間の約11.1%と比べて半分以下です。安さの理由は3つあります。

  • 直接回収できる——売掛先がファクタリング会社に直接払うので、利用者の口座を経由するリスクがない
  • 債権の実在が承諾時点で確認できる——売掛先本人が「この請求は本物です」と認めるため、架空債権の心配がほぼ消える
  • 債権譲渡登記が原則不要——承諾が対抗要件になるため(民法第467条)、登記費用もかかりません

つまり、ファクタリング会社にとって取りっぱぐれの少ない取引だから安い。シンプルな構造です。

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3社間ファクタリングのデメリット

売掛先に知られる

最大のハードルです。「ファクタリング=資金繰りが厳しい」と受け取る取引先は、現実にはまだあります。相手との関係や相手の規模を見て判断してください。

資金化まで1〜2週間かかる

承諾書の取り交わしという事務手続きが入るぶん、即日資金化はできません。「今週中に必要」という場面では、そもそも選択肢から外れます。

売掛先の協力が前提

売掛先が承諾してくれなければ成立しません。承諾の事務を面倒がられるケースもあります。

3社間ファクタリングの売掛先への伝え方:実務で一番悩む点

30社使ってきた経験では、伝え方の要点は2つです。

1. 相手を選ぶ。 官公庁・上場企業・大手の子会社は、債権譲渡を事務として淡々と処理してくれることが多いです。逆に、付き合いの浅い中小の取引先に切り出すのはリスクが高い。「事務処理に慣れている相手にだけ使う」と割り切るのが現実的です。

2. 事実の範囲で背景を添える。 たとえば「入金サイクルの平準化のため、御社宛て債権の一部をファクタリングで早期資金化しています。お手数ですが承諾書のご対応をお願いできますか」のように、事務連絡のトーンで伝えると、余計な憶測を呼びにくくなります。事実と異なる説明はしないでください(あとで矛盾が出ると信頼を失います)。

ろい

ろい

「言えるかどうか迷う相手」には言わない、が私のルールです。迷いなく言える相手(官公庁・大手)にだけ3社間を使う。それ以外は2社間。この線引きだけで失敗しません。

3社間と2社間ファクタリングの違い・使い分け

項目3社間2社間
売掛先への通知あり(承諾が必要)なし
手数料(ファクット指数)約5.3%約11.1%
資金化スピード1〜2週間最短即日
債権譲渡登記原則不要求められることがある
回収売掛先が直接支払う自社経由で渡す

使い分けの結論はこうです。

  • 時間があり、売掛先が官公庁・上場企業クラス → 3社間で5.3%前後を狙う
  • 急ぎ、または売掛先に伝えられない → 2社間で速さを買う

3社間ファクタリングと相性がいい医療・介護と官公庁取引

3社間の理想形は、売掛先が公的機関であるケースです。診療報酬・介護報酬を国保連や支払基金に請求している医療・介護事業者のファクタリングは、構造的に3社間で、手数料は0.5〜3%まで下がります。官公庁の工事・委託案件を持つ事業者も同様に好条件が出やすい領域です。

よくある質問

Q3社間ファクタリングとは何ですか?

自社・売掛先・ファクタリング会社の3社で行うファクタリングです。売掛先の承諾を得て債権を譲渡し、支払期日には売掛先がファクタリング会社へ直接支払います。ファクタリング会社の回収リスクが低いため、手数料は約5.3%(ファクット指数・2026-05-16時点)と2社間の半分以下です。

Q3社間ファクタリングの手数料はなぜ安いのですか?

ファクタリング会社が売掛先から直接回収できるからです。2社間のように利用者の口座を経由しないため、回収金の使い込みリスクがなく、売掛先の承諾時点で債権の実在も確認できます。リスクが低いぶん手数料に還元される構造です。

Q3社間ファクタリングにかかる時間はどれくらいですか?

売掛先の承諾手続きを含めて1〜2週間が目安です。承諾書の取り交わしに時間がかかるためで、即日資金化には向きません。急ぎの場合は2社間ファクタリング(最短即日)を検討してください。

Q売掛先に承諾を求めると取引に悪影響がありますか?

相手によります。官公庁・上場企業・大手企業は債権譲渡の事務に慣れており、事務手続きとして淡々と処理されることが多いです。一方、中小の取引先だと「資金繰りが厳しいのか」と受け取られる可能性はあります。伝え方の工夫(経理効率化・グループの方針など事実の範囲で背景を添える)で印象は変わります。

まとめ

  • 3社間ファクタリングは手数料 約5.3%。2社間の半分以下で、500万円なら差はおよそ29万円
  • 安さの理由は回収リスクの低さ。直接回収・債権の実在確認・登記不要の3点セットです
  • 弱点は通知と時間。承諾を得るのに1〜2週間かかり、即日には向きません
  • 使いどころは「迷いなく伝えられる売掛先」。官公庁・上場企業・医療報酬が典型です

全体像をつかみたい方はファクタリング入門ガイド、手数料をさらに詰めたい方は手数料の相場と安くする方法へどうぞ。

この記事の根拠と更新について:この記事は、執筆者ろいの実体験(30社以上の利用)と、ファクット編集部が掲載各社の公開条件を集計したデータ(2026-05-16時点・母数239社)にもとづいています。手数料や対応条件は各社の都合や市況で変わります。契約の前には、必ず各社の最新情報と契約書の原本をご確認ください。最終更新:2026-07-07。

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この状況でファクタリングを使うべきケース/使わない方がいいケース

ファクタリングは「売掛金を期日前に現金化する」手段です。資金繰りの 課題すべてに最適なわけではないため、向くケース・向かないケースを 整理しておきましょう。

使うべきケース
  • 売掛金はあるが入金待ちで、一時的に資金が不足している
  • 銀行融資が間に合わない/審査に時間をかけられない
  • 担保・保証人を用意できない、決算内容に不安がある
  • 短期・単発の資金需要で、回収後に解消する見込みがある
使わない方がいいケース
  • 慢性的な赤字・恒常的な資金不足(手数料負担で資金繰りが さらに悪化し、多重債務に陥るおそれ)
  • 低金利の融資・公的支援が間に合う、または併用すべき状況
  • そもそも売掛金がない、将来債権頼みでの利用
  • 手数料の水準やレンジを開示しない事業者しか選択肢がない

※ 金融庁も、高額な手数料のファクタリングは資金繰りの悪化・多重債務に つながるおそれがあると注意喚起しています。手数料は売掛先の信用力・ 金額・期日・契約形態等で変動します。利用前に複数社の条件を比較し、 本当に必要かを見極めてください。

次のステップ

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