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2社間→3社間ファクタリングへの切り替えで手数料を下げる見直し術

執筆者 ファクット編集部

2社間ファクタリング(相場10〜20%)から3社間(相場1〜9%)へ切り替えて手数料を下げる実務手順を解説。どんな条件なら切り替えるべきか、売掛先への打診のしかた、手数料が下がる仕組みと注意点をケースつきでまとめます。

この記事の執筆者

ファクット編集部

ファクタリング業界に精通した編集チームが、資金調達に関する正確で実践的な情報をお届けします。金融機関での実務経験者、中小企業の財務コンサルタント経験者を中心に構成されています。

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監修者 ろい氏

監修ろいFP・宅地建物取引士・行政書士/ファクタリング比較ラボ主宰

ファクタリングを30社以上利用し、著書『ファクタリングのトリセツ』も出版した実務家が内容を確認しています。

「速さは要らない、手数料を下げたい」——その時が切り替えどき

ある建設業の経営者は、急な資材代の支払いに追われ、売掛先に通知不要で最短即日に資金化できる2社間ファクタリングを使い始めた。スピードには満足していたが、毎月の手数料が15%前後。月商の一部とはいえ、年間で積み上げると無視できない額になっていた。

きっかけは、いつも使っている大手ゼネコンの売掛金だった。「この取引先は信用力も高いし、関係も長い。承諾を取れるなら、もっと安くできるのでは」——そう考えて3社間ファクタリングに切り替えたところ、手数料は5%台まで下がった。

この記事は、2社間から3社間へ切り替えて手数料を下げる「見直し術」を実務的にまとめたものだ。切り替えるべき条件、売掛先への打診のしかた、手数料が下がる仕組みと注意点までを順に解説する。

先に結論:①売掛先の信用力が高く関係が良好なら3社間への切り替え余地が大きい → ②売掛先に通知が入る点だけは正直に受け入れる → ③手数料指数(FFI)で下がり幅を試算 → ④打診の前に相見積もりで切り替え先候補を押さえる。この順で動けば、感覚ではなくデータで判断できる。

2社間と3社間——手数料を分けるのは「売掛先の関与」

そもそも、なぜ2社間は高く、3社間は安いのか。答えはシンプルで、売掛先が取引に関与するかどうかでリスクの重さが変わるからだ。

契約形態手数料の相場売掛先への通知スピード向いている場面
2社間ファクタリングおよそ 10〜20%不要最短即日急ぎ・売掛先に知られたくない
3社間ファクタリングおよそ 1〜9%必要(承諾)数日〜手数料を抑えたい・関係良好な売掛先
2社間は、ファクタリング会社が売掛先に直接確認できないまま債権を買い取る。万が一の未回収リスクや二重譲渡のリスクを会社が抱えるため、その分が手数料に乗る。

3社間は、売掛先が債権譲渡を承諾し、入金も売掛先からファクタリング会社へ直接行われる。リスクが大きく下がるため、手数料も下げられる。両者の構造的な違いは2社間と3社間ファクタリングの違いで詳しく解説している。

つまり、「速さ」と引き換えに払っていた上乗せ分を、「売掛先の承諾」と引き換えに取り戻す——これが2社間→3社間の見直しの本質だ。

どんな条件なら3社間に切り替えるべきか

すべての取引を3社間にすればいいわけではない。次の条件がそろうほど、切り替えメリットは大きくなる。

  • 売掛先の信用力が高い。上場企業・官公庁・大手取引先など、入金の確実性が高い相手ほど3社間の手数料は下限に近づく。
  • 売掛先との関係が良好で継続的。一度きりの取引ではなく、長く付き合っている相手なら承諾の打診もしやすい。
  • 資金化までに数日の余裕がある。3社間は承諾の手続きが入るため、即日資金化は難しい。今日明日に現金が要る場面には向かない。
  • 手数料の下がり幅が大きい。今の2社間手数料が相場上限に近いほど、3社間に変えたときの差は大きくなる。
  • 逆に、取引が浅い相手・関係がデリケートな相手・とにかく急ぎの資金需要には、無理に切り替えず2社間を続けるのが合理的だ。すべての売掛先を切り替える必要はなく、「信用力が高く関係の良い売掛先だけ3社間にする」という部分的な見直しでも十分に効果が出る。

    どの売掛先で・どの会社なら手数料がいくら下がるかは、条件を入れて他社と並べて確認できる乗り換え比較ツールで当たりをつけられる。ファクットには248社のサービスが掲載されており、3社間に強い会社も2社間で速い会社も横並びで比べられる。

    切り替えで手数料が下がる仕組みを試算してみる

    実際にどれだけ下がるのか、月商1,000万円・そのうち1社の売掛金500万円を資金化するケースで考えてみる。

    項目2社間(切り替え前)3社間(切り替え後)
    対象の売掛金500万円500万円
    手数料率15%5%
    手数料額75万円25万円
    手取り425万円475万円
    この例では1回あたり50万円の差。毎月同じ売掛先で資金化しているなら、年間で数百万円規模の差になりうる。もちろん実際の手数料は売掛先の信用力や金額で変わるが、相場の幅(2社間10〜20%/3社間1〜9%)を踏まえれば、切り替えのインパクトの大きさはイメージできるはずだ。

    自分の今の手数料が相場のどこにあるかは、掲載各社の公表条件をもとに数値化したファクット手数料指数(FFI)と照らすと客観的に把握できる。相場より明らかに高い2社間を使い続けているなら、3社間への切り替え余地は特に大きい。

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    売掛先にどう打診するか——角を立てないコツ

    3社間への切り替えで最大のハードルは、売掛先への打診だ。ここを丁寧にやるかどうかで、話の進み方が大きく変わる。

    打診のポイントは次の通り。

    • 「コスト最適化の取り組み」として説明する。「資金繰りの早期化のためファクタリングを利用していて、承諾いただける形にすると手数料を抑えられる」と、前向きな経営努力として伝える。
    • 売掛先の負担に配慮する。3社間では売掛先に承諾書への押印などの作業が発生する。相手の手間に触れ、繁忙期を避けて余裕を持って相談する。
    • 入金先の変更を明確に伝える。3社間では売掛先からファクタリング会社へ直接入金される。経理の処理が変わるため、誰に・いつ・どう連絡するかを整理して渡す。
    • 関係の良い相手から始める。いきなり全取引先に打診せず、信用力が高く関係の良い1社から試すと、進め方の感触がつかめる。
    正直に言えば、打診のしかたが分からず2社間を続ける事業者は多い。だが、信用力の高い売掛先ほど「資金繰りの工夫」として理解を示してくれることも珍しくない。

    正直な注意点——3社間は「売掛先に知られる」

    ここははっきり書いておきたい。3社間ファクタリングは、利用していることが売掛先に必ず伝わる。承諾を得る仕組みである以上、これは避けられない。

    多くの取引先にとって、ファクタリングは資金調達手段の一つに過ぎず、それ自体が信用問題に直結するわけではない。とはいえ、相手によっては受け止め方がデリケートな場合もある。「知られたくない事情がある」「関係が浅く誤解を招きそう」なら、無理に切り替えず2社間を続ける判断も十分に合理的だ。

    切り替えは「全部か、ゼロか」ではない。手数料を下げたい一部の売掛先だけ3社間にし、残りは2社間のまま——という使い分けが現実的だ。

    そのほか、3社間は手続きに数日かかるため即日資金化には向かないこと、売掛先の承諾が得られなければそもそも成立しないことも、あらかじめ押さえておきたい。

    まとめ——「速さの上乗せ」を払い続けていないか

    • 2社間が高いのは売掛先が関与しない分のリスクが手数料に乗るから。3社間は売掛先の承諾でそれを取り戻せる。
    • 切り替えに向くのは信用力が高く関係の良い売掛先・数日の余裕がある場面。すべてを切り替える必要はない。
    • 手数料の下がり幅は手数料指数(FFI)で試算できる。相場上限に近い2社間ほど効果が大きい。
    • ただし3社間は売掛先に必ず知られる。ここを正直に受け入れたうえで使い分ける。
    「速いから」と選んだ2社間を、惰性で使い続けていないだろうか。その上乗せ分は、年間で見れば大きな額になりうる。

    まずは乗り換え比較ツールで、信用力の高い売掛先を3社間に切り替えた場合の条件を他社と並べて確認したい。複数社の実際の手数料を同条件で比べたいなら無料一括見積もりも活用してほしい。切り替え全般の進め方はファクタリング会社の乗り換え・見直しガイドにまとめている。

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    この状況でファクタリングを使うべきケース/使わない方がいいケース

    ファクタリングは「売掛金を期日前に現金化する」手段です。資金繰りの 課題すべてに最適なわけではないため、向くケース・向かないケースを 整理しておきましょう。

    使うべきケース

    • 売掛金はあるが入金待ちで、一時的に資金が不足している
    • 銀行融資が間に合わない/審査に時間をかけられない
    • 担保・保証人を用意できない、決算内容に不安がある
    • 短期・単発の資金需要で、回収後に解消する見込みがある

    使わない方がいいケース

    • 慢性的な赤字・恒常的な資金不足(手数料負担で資金繰りが さらに悪化し、多重債務に陥るおそれ)
    • 低金利の融資・公的支援が間に合う、または併用すべき状況
    • そもそも売掛金がない、将来債権頼みでの利用
    • 手数料の水準やレンジを開示しない事業者しか選択肢がない

    ※ 金融庁も、高額な手数料のファクタリングは資金繰りの悪化・多重債務に つながるおそれがあると注意喚起しています。手数料は売掛先の信用力・ 金額・期日・契約形態等で変動します。利用前に複数社の条件を比較し、 本当に必要かを見極めてください。

    次のステップ

    ファクタリングは会社ごとに手数料・入金スピード・対応条件が大きく異なります。 記事の内容を踏まえて、実際に会社を比較し、自分の状況に合う1社を見つけましょう。

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    監修者 ろい監修者 ろいFP・宅地建物取引士・行政書士

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    執筆

    ファクット編集部(監修: ろい

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