「この手数料、高いの?」を判断するために——ファクット手数料指数の見方
ファクット手数料指数(FFI)とは何かをやさしく解説。掲載各社の公表条件から相場を数値化した「目安のものさし」で、受け取った見積もりが高いか妥当かを照らせます。2社間・3社間の相場、手数料の中身、妥当性チェックの使い方、手数料を下げる準備までをまとめます。
この記事の執筆者
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アドバイザリー監修
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監修ろいFP・宅地建物取引士・行政書士/ファクタリング比較ラボ主宰
ファクタリングを30社以上利用し、著書『ファクタリングのトリセツ』も出版した実務家が内容を確認しています。
まず「ファクット手数料指数」って何?
ファクタリングの手数料は、同じ請求書でも会社や条件によって大きく変わります。だから、受け取った見積もりが高いのか・妥当なのかは、1社だけを見ても判断できません。比べるための「ものさし」が必要です。
そのものさしが ファクット手数料指数(FFI/Facutto Fee Index) です。むずかしく聞こえますが、中身はシンプルです。ファクットに掲載しているファクタリング会社が公表している手数料の条件を集めて、相場をひとつの数値にまとめたもの——それが手数料指数です。
たとえるなら、中古車を売るときの「相場価格」や、家を借りるときの「家賃相場」と同じ役割です。自分が提示された金額だけを見ても高いか安いか分かりませんが、相場という数値があれば「この見積もりは相場より高めだな」「だいたい妥当だな」と照らし合わせて判断できます。手数料指数は、その相場を2社間・3社間それぞれについて示した数字です。
この記事の要点(先に結論)
- 手数料指数=掲載各社の公表条件から相場を数値化した「目安のものさし」。自分の見積もりが高いか妥当かを照らせる。
- 目安は2社間 約10.9、3社間 約5.3。指数より高い=不当、ではない(少額・即日・初回などは高くなりやすい)。
- 手数料には「リスク上乗せ分」が含まれる。実際の貸倒率そのものではない。
- 下げる準備:資料をそろえる/急ぎすぎない/3社間も検討/複数社で相見積もり。
指数の数字はどう読む?
直近の集計(2026年6月・掲載各社の公開情報)の参考値は次のとおりです。
| 指標 | 参考値 | 意味 |
|---|---|---|
| 2社間 手数料指数 | 約 10.9 | 売掛先に通知しない契約の相場水準 |
| 3社間 手数料指数 | 約 5.3 | 売掛先の承諾を得る契約の相場水準 |
| 公表手数料 下限の中央値 | 約 3.0% | 最良条件向けの目安(誰でもこの値ではない) |
| 手数料透明性スコア | 86 / 100 | 各社が手数料をどれだけ明示しているか |
最新の数値と、あなたの見積もりとの比較はファクット手数料指数のページで確認できます。
この指数は毎月1日に自動集計され、指数のページでは前月比もあわせて表示されます。ただし各社の公開手数料表示は頻繁には変わらないため、前月比±0の月も多くあります。急な値動きを見る市況指標ではなく、相場の地図=基準値として使うのが正しい見方です。
なぜ2社間は3社間より高いのか
指数を見るとき、まず押さえたいのが「2社間と3社間では相場そのものが違う」という点です。
3社間ファクタリングは売掛先の承諾を得て、売掛先からファクタリング会社へ直接支払われる形が多く、二重譲渡や回収金の流用といったリスクが下がりやすいため、手数料が低めになる傾向があります。一方、2社間は売掛先に通知しないぶん、利用者側の事情を含むリスクが手数料に反映されやすく、水準が高めになります。
このため「同じ金額でも、契約形態が違えば手数料水準が違って当然」です。見積もりを比べるときは、まず2社間・3社間のどちらかを揃えて見ることが大切です。契約形態の違いは2社間と3社間の違いでくわしく解説しています。

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手数料の中身:コスト・利益と「リスク上乗せ分」
指数を理解するもう一つの鍵が、「手数料はひとつの数字に見えても、複数の要素でできている」という点です。
- 営業・審査・事務コスト
- 資金コスト(短期間の資金提供にかかるコスト)
- 会社の利益・想定外損失への備え
- リスク上乗せ分(未回収・回収遅延・不正などに備える部分)
これは実績の貸倒率やデフォルト率ではなく、手数料がなぜその水準になるのかを理解するための参考推計です。利用者ご自身や特定の会社の危険度を示すものではありません。手数料の決まり方そのものはファクタリング手数料の相場と決め方もあわせてご覧ください。
あなたの見積もりが高いか妥当かのチェック方法
指数を実際の判断に使う一番かんたんな方法が、ファクット手数料指数のページの手数料妥当性チェックです。受け取った見積もりの手数料・契約形態・金額・入金時期を入力すると、相場(基準値)と比べて高いか妥当かを目安表示します。連絡先の入力は不要です。
目安としての見方は次のとおりです。
| 見積もり | 指数との差 | 見方 |
|---|---|---|
| 指数より十分低い | 低め | 条件が良い可能性。ただし登記費用・振込手数料・償還請求権の有無を確認 |
| 指数とほぼ同じ | 同水準 | 一般的な水準の範囲内の可能性 |
| 指数より高い | 高め | 少額・即日・2社間・初回利用などが反映されている可能性。他社比較を推奨 |
| 大きく高い | 要確認 | 他社見積もりの取得と契約条件の確認を強くおすすめ |
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手数料が高くなりやすい主な理由
- 売掛金額が小さい(少額ほど固定費の比率が上がる)
- 入金希望日が近い(即日・短納期は割増になりやすい)
- 2社間ファクタリングである
- 初回利用である
- 通帳・入金履歴など確認資料が少ない
- 売掛先の信用確認が難しい
- 入金サイト(支払いまでの期間)が長い
- 税金滞納・赤字決算など追加確認事項がある
リスク上乗せ分を下げるためにできること
手数料を押し上げる要因の多くは、準備や進め方で軽減できます。
- 通帳の入金履歴を用意する
- 売掛先との取引実績がわかる資料を出す
- 請求書だけでなく契約書・発注書も提出する
- 入金予定日がわかる資料を出す
- 複数社から見積もりを取って比較する
- 急ぎすぎない(時間に余裕を持って相談する)
- 3社間ファクタリングも検討する
- 希望調達額を必要最低限にする
まとめ
- 手数料指数とは、掲載各社の公表条件から相場を数値化した「目安のものさし」。自分の見積もりが高いか妥当かを照らすために使う。
- まず2社間か3社間かを揃えてから、自分の数字を相場の基準線に当てる。
- 指数より高い=不当ではない。高くなる理由(少額・即日・初回など)を分解して見る。
- 手数料には「リスク上乗せ分」が含まれるが、これは参考推計であり実績の貸倒率ではない。


