
締め日とは?支払日・支払サイトとの違いと月末締め翌月末払いの数え方
公開 2026-10-27ファクット編集部
締め日とは、一定期間の取引をまとめて集計し、請求金額を確定させる区切りの日のことです。支払日・支払サイトとの関係、月末締め翌月末払いや20日締め翌月10日払いの数え方、請求書を出すタイミング、取適法の60日ルール、締め日と資金繰りの関係までを表で整理しました。
この記事の執筆者
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アドバイザリー監修
弁護士・公認会計士・司法書士・税理士・行政書士など各種国家資格の保有者が在籍するSOASがアドバイザリーとして編集体制を監修しています。
監修ろいFP・宅地建物取引士・行政書士/ファクタリング比較ラボ主宰
ファクタリングを30社以上利用し、著書『ファクタリングのトリセツ』も出版した実務家が内容を確認しています。
ストックオプション・新株予約権の公正価値評価や株価・企業価値算定を専門とするアドバイザリー会社。金融工学・信用リスク評価の知見をもとに、本記事の売掛金の資金化・信用リスクに関する記述を確認しています(法律・会計の解釈は監修の範囲に含みません)。
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「締め日」は、請求書のやり取りや入金予定の管理で毎月のように出てくる言葉です。この記事では、取引先との売買(企業間取引)での締め日を中心に、支払日・支払サイトとの関係、具体的な数え方、請求書を出すタイミング、注意点、資金繰りとの関係を順番に整理します。
締め日とは(先に結論)
- 締め日とは、一定期間の取引をまとめて集計し、請求金額を確定させる区切りの日 のことです。
- 代金を実際に払う日は 支払日、締め日から支払日までの期間を 支払サイト と呼びます。
- 「月末締め翌月末払い」なら、締め日は毎月末日、支払日は翌月末日で、支払サイトは 約30日 です。
- 月初に納品した分は、入金まで 約2か月 かかります。締め日と支払日の組み合わせが、資金繰りに直結します。
この記事で扱うのは、企業どうしの取引(掛け取引)の締め日です。給与の締め日(賃金の計算期間の区切り)は、最後に短く触れるだけにとどめます。日数の例はすべて説明用で、実際の条件は取引先との契約で確認してください。
締め日とは?意味と「締め請求」の流れ
締め日(しめび)は、取引を集計する期間の最後の日です。まずは、なぜ締め日が必要なのかから見ていきます。
締め日は「まとめて請求する」ための区切り
企業どうしの取引では、納品のたびに現金で払うことはあまりありません。一定期間の取引をまとめて請求し、あとで支払ってもらう 掛け取引 が一般的です。
このとき、「どこまでの取引を1回分の請求にまとめるか」を決めるのが締め日です。月末締めなら、1日から末日までの取引を合計して、1枚の請求書にまとめます。
| 請求のしかた | 締め日 | 主な場面 |
|---|---|---|
| 都度請求 | 設けない | 取引のたびに請求書を出す。単発の取引など |
| 締め請求(まとめ請求) | 設ける | 一定期間の取引をまとめて請求する。継続取引など |
よく使われる締め日
締め日は、月末のほか、10日・15日・20日・25日などに設定されます。取引先が多い会社では、社内の支払業務をまとめるために、締め日と支払日を全取引先で統一していることがよくあります。
締め日は、取引を始めるときに契約書や取引条件の書面で決めます。発注する側の支払ルールに合わせて決まることも少なくありません。
締め日・支払日・支払サイトの関係を表で整理
締め日とセットで出てくるのが、支払日と支払サイトです。3つの関係を、時間の流れに沿って整理します。
| 用語 | 意味 | 月末締め翌月末払いの場合 |
|---|---|---|
| 締め日 | 取引を集計し、請求金額を確定させる区切りの日 | 毎月末日 |
| 支払日 | 代金を実際に支払う日(受け取る側から見ると入金日) | 翌月末日 |
| 支払サイト | 締め日から支払日までの期間 | 約30日 |
締め日から支払日までの流れ
10月分の取引を、月末締め翌月末払いで請求する場合の流れです。
| 日付 | 起きること |
|---|---|
| 10月1日〜10月31日 | 商品の納品やサービスの提供を行う |
| 10月31日 | 締め日。10月分の取引を集計する |
| 11月初旬 | 請求書を発行して取引先に送る |
| 11月30日 | 支払日。取引先から入金される |
締め日は「集計の区切り」、支払日は「お金が動く日」です。この2つを混同しないことが、入金予定を正しく管理する第一歩です。支払サイトの意味や交渉の考え方は、支払いサイトとは?意味・日数の数え方と延長を要請されたときの交渉のコツで詳しく解説しています。
締め日の数え方|月末締め翌月末払い・20日締め翌月10日払いの例
締め日と支払日の組み合わせは、「○日締め○月○日払い」という形で表します。代表的な条件ごとに、対象期間と日数を整理します。
代表的な支払条件と日数の目安
| 支払条件 | 集計の対象期間(例) | 支払日(例) | 締め日から支払日まで | 最も早い取引から入金まで |
|---|---|---|---|---|
| 月末締め翌月末払い | 10月1日〜10月31日 | 11月30日 | 約30日 | 約2か月 |
| 月末締め翌月15日払い | 10月1日〜10月31日 | 11月15日 | 約15日 | 約1か月半 |
| 20日締め翌月10日払い | 10月21日〜11月20日 | 12月10日 | 約20日 | 約50日 |
| 15日締め当月末払い | 10月16日〜11月15日 | 11月30日 | 約15日 | 約45日 |
| 月末締め翌々月末払い | 10月1日〜10月31日 | 12月31日 | 約60日 | 約3か月 |
日数は月の長さで1〜2日ずれるため、「約」で表しています。
月末締め翌月末払いの数え方
月末締め翌月末払いは、1日から末日までの取引を末日で締め、翌月の末日に支払う条件です。10月の取引なら、10月31日に締めて、11月30日に入金されます。
締め日から支払日までは約30日です。ただし、10月1日に納品した分は、入金まで約2か月待つことになります。反対に、10月31日に納品した分は約30日で入金されます。同じ条件でも、納品した日によって入金までの日数が変わる 点を押さえておきましょう。
20日締め翌月10日払いの数え方
20日締めの場合、前月21日から当月20日までが1回分の集計期間です。たとえば11月20日締めなら、10月21日から11月20日までの取引をまとめます。
翌月10日払いなら、支払日は12月10日です。締め日から支払日までは約20日、10月21日に納品した分は入金まで約50日かかります。「20日締め」の「翌月」は、締め日のある月の翌月を指すのが一般的です。解釈が分かれそうなときは、具体的な日付で取引先と確認しておくと行き違いを防げます。
締め日当日の取引の扱い
一般的には、締め日当日の取引までをその回の集計に含めます。月末締めなら、末日に納品した分もその月の請求に入ります。ただし、締め日の扱いは契約や社内の決まりで変わるため、取引開始時に確認しておきます。

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締め日と請求書の発行タイミング
締め請求では、締め日を過ぎてから請求書を作ります。受け取る側の支払処理に間に合うよう、発行のタイミングにも気を配る必要があります。
請求書は締め日のあとに速やかに送る
締め日に集計した取引をもとに、請求書を作って取引先に送ります。取引先は、届いた請求書をもとに社内の承認や振込の準備をします。
請求書の到着が遅れると、取引先の支払処理が次の回にずれることがあります。締め日のあと、取引先の社内処理に間に合う日までに届くよう、社内の請求業務の日程を決めておくと安心です。
売上を計上するのは締め日ではない
締め日は請求のための区切りで、売上を計上する日ではありません。会計では、商品を引き渡した日やサービスの提供を終えた日など、売上が確定した時点で売上と売掛金を計上するのが原則です。
月末締めで請求している場合でも、10月中に納品した分は10月の売上として計上します。売掛金の計上のタイミングや仕訳は、売掛金とは?意味・仕訳・未収金との違いで解説しています。支払う側の処理は、買掛金とは?意味と仕訳で確認できます。
締め日と似た用語の違い|支払日・支払サイト・検収日・計上日
締め日のまわりには、似た言葉がいくつもあります。それぞれ何を表しているのかを表で比べます。
| 用語 | 何を表すか | 締め日との関係 |
|---|---|---|
| 締め日 | 取引を集計し、請求金額を確定させる日 | 基準になる日 |
| 支払日(入金日) | 代金を実際に支払う日 | 締め日のあとに来る |
| 支払サイト | 締め日から支払日までの期間 | 締め日を起点に数えることが多い |
| 検収日 | 納品物を検査し、受け入れた日 | 検収日で集計する会社では、締め日の集計対象を決める基準になる |
| 売上計上日 | 会計上、売上を帳簿に載せる日 | 締め日とは別。引き渡しや提供完了の日が基準 |
| 請求日 | 請求書を発行する日 | 締め日と同じ日付にすることも、締め日の数日後にすることもある |
支払サイトの起算点に注意
支払サイトは、締め日から支払日までで数えるのが一般的です。ただし、取引日や検収日から数える契約もあります。「サイト60日」と言われたときは、どの日から数えて60日なのかを確認しましょう。起算点が違うと、入金の時期が1か月近く変わることがあります。
給与の締め日との違い
給与にも「締め日」があります。給与の締め日は、勤務時間などを集計する計算期間の最後の日のことで、取引先への請求とは別の仕組みです。労働基準法第24条は、賃金を毎月1回以上、一定の期日を定めて支払うよう定めています。給与の締め日と支払日の決め方は、就業規則などで確認してください。
締め日を決めるときの注意点|土日祝・取適法の60日ルール
締め日と支払日の組み合わせは、契約で自由に決められるのが原則です。ただし、土日祝日の扱いや、法律の対象になる取引のルールには注意が必要です。
支払日が土日祝日にあたる場合
支払日が銀行の休業日にあたるときは、前の営業日に繰り上げるか、次の営業日に繰り下げるかのどちらかで扱うのが一般的です。どちらになるかは、契約や会社の規定で決まります。
月末払いの条件で月末が週末にあたると、繰り下げの場合は入金が翌月にずれ込むことがあります。月末に支払いが集中する会社は、資金繰り表で入金予定日を正確に書き込んでおきましょう。
取適法の対象取引は「受領日から60日以内」
2026年1月に施行された取適法(中小受託取引適正化法)の対象となる取引では、支払期日にルールがあります。取適法の第3条は、代金の支払期日を、給付を受領した日から起算して 60日以内で、できる限り短い期間内 に定めなければならないとしています。60日を超えて定めた場合は、受領日から60日を経過した日の前日が支払期日とみなされます。
公正取引委員会のよくある質問では、1か月単位の締切制度をとる場合、締切後30日以内に支払期日を定める必要があると説明しています(Q29)。月末締め翌月末払いはこの範囲に入りますが、月末締め翌々月末払いのように締め日から約60日あく条件は、この範囲を超えます。
また、請求書の提出が遅れても、受領後60日以内に定めた支払期日までに支払う必要があるとしています(Q77)。対象となる取引の範囲や手形払いの禁止は、取適法とは?下請法からの変更点・対象・手形禁止で解説しています。
締め日を変更するときは書面で合意する
締め日や支払日を変えると、移行する月だけ入金が大きく前後することがあります。変更するときは、いつの取引から新しい条件を適用するのかを書面で取り決め、移行月の入金額と日付を資金繰り表で確かめておきましょう。
締め日と資金繰り|入金までの日数とファクタリング
締め日と支払日の組み合わせは、会社の資金繰りに直接影響します。売上は立っていても、入金されるまでは手元の現金になりません。
締め日から逆算して入金予定を管理する
月末締め翌月末払いの取引では、納品から入金まで最長で約2か月かかります。その間も、仕入れ代金・外注費・人件費の支払いは先に来ます。
資金繰り表には、売上の月ではなく、締め日と支払日から計算した入金予定日 で売掛金を書き込みます。取引先ごとに支払条件が違う場合は、条件の一覧を作っておくと、入金予定を正確に組み立てられます。仕入れから販売代金の回収までの日数は、CCC(キャッシュコンバージョンサイクル)とは?計算式と改善方法で確認できます。
入金までの期間を縮める方法
入金までの期間が長く、資金繰りが苦しい場合は、次のような方法があります。
- 取引先と交渉して、支払サイトを短くしてもらう
- 締め日を月2回にするなど、請求の回数を増やしてもらう
- 売掛金を担保に、金融機関から借りる
- 売掛金をファクタリング会社に売って、支払日より前に現金化する
取引先との交渉の進め方は、支払いサイト短縮交渉の実践ガイドにまとめています。借入やほかの方法との比べ方は、資金調達方法7選の比較で確認できます。
ファクタリングは締め日後の請求書を早めに現金化する方法
ファクタリングは、まだ支払日が来ていない売掛金を、ファクタリング会社に売って現金化する方法です。金融庁は、ファクタリングを売掛債権を期日前に一定の手数料を徴収して買い取るサービスで、法的には債権の売買(債権譲渡)契約であると説明しています。
締め日を過ぎて請求書を出した売掛金は、請求金額と支払日がはっきりしているため、ファクタリングで売る対象になりやすい債権です。一方で手数料がかかるため、受け取る金額は請求金額より少なくなります。支払日まで待つ場合との差額を確かめたうえで、必要な分だけ使うのが基本です。仕組みの全体は、ファクタリングとは?仕組み・種類・手数料をまとめた入門ガイドで解説しています。
入金を急ぐ場合は、即日入金に対応するファクタリング会社の比較で会社ごとの特徴を確認できます。どの会社が合うか迷うときは、ファクットAI診断で条件に合う会社を最大3社まで絞り込めます。
- e-Gov法令検索「製造委託等に係る中小受託事業者に対する代金の支払の遅延等の防止に関する法律」(第3条:製造委託等代金の支払期日)
- 公正取引委員会「よくある質問コーナー(取適法)」(Q29・Q77)
- 公正取引委員会「取適法・振興法(法改正について)」
- e-Gov法令検索「労働基準法」(第24条:賃金の支払)
- 金融庁「ファクタリングの利用に関する注意喚起」
監修:ストックオプションアドバイザリーサービス株式会社(ファイナンス領域の監修/信用リスクモデル「Crediflow」提供)
この記事の根拠と更新について:この記事は、上記の法令・公的機関の公表情報にもとづき、締め日と支払日の一般的な考え方を説明したものです。締め日・支払日・支払サイトの数え方は、取引先との契約や会社の規定によって異なります。個別の取引条件や法令の適用は、契約書や専門家にご確認ください。最終更新:2026-10-27。
締め日のよくある質問

Q締め日とは簡単にいうと何ですか?
Q締め日と支払日の違いは何ですか?
Q月末締め翌月末払いの支払サイトは何日ですか?
Q締め日当日の取引は、どちらの期間に入りますか?
Q支払日が土日祝日にあたるときはどうなりますか?
【まとめ】締め日は「支払日」とセットで入金予定を考える
- 締め日とは、一定期間の取引をまとめて集計し、請求金額を確定させる区切りの日 です。
- 代金を払う日が 支払日、締め日から支払日までが 支払サイト です。月末締め翌月末払いなら支払サイトは約30日です。
- 同じ条件でも、納品日によって入金までの日数は変わります。月末締め翌月末払いでは、月初の納品分は入金まで約2か月かかります。
- 締め日は請求の区切りで、売上の計上日ではありません。支払日が土日祝日にあたる場合の扱いは契約で確認します。
- 取適法の対象となる取引では、支払期日は 受領日から60日以内 です。入金までの期間が長いときは、支払条件の交渉や売掛金の資金化を検討します。


